キミだけをずっと
翌日、起きてすぐ制服に着替えて部屋を飛び出した。
「行ってきます!」
家を出て徒歩で学校へ向かった。
学校から距離が近くなると、同じ学校の制服の学生が多く見受けられるようになった。
学校に着くとまず靴箱のところに先生らしき人を見かけた。
そのあと先生の後をつけて、教室へ向かった。
そのころ、3年の学年は騒がしくなっていた。
「今日転校生来るらしいよ!」
「え、まぢで!?男子?女子?」
「それは分からないけど、帰国子女らしい」
「帰国子女!?」
受験の年になぜ転校?と誰もがそう思っていた。確かに犯しいと疑うだろう。