キミだけをずっと
ゆっくり教室へ向かうと、クラスの前で璃沙たちが待っていた。
「愛美、足大丈夫?」
「うん!これくらい平気だよ!?」
ほっとしたのか、教室へ入ると机の上には私のバックが置いてあった。
「大樹、ありがとう」
隣の席で勉強していた大樹に声をかけると
「うん…」
小さかったけどちゃんと返事をしてくれた。
すると横からぐいっと璃沙に腕を引っ張られた。
「何?」
「さすが幼なじみだね!愛美をわかってる〜」
「佐野があんなことするなんてさ!」
「まさか、愛されてるのか?」
いやいや、みんな何言ってるの!
大樹は誰にでも優しいから、あれぐらい…
ってあそこまで普通しない…よね。