キミだけをずっと



「まなみんを初めて見た時から…」



「…愛美!」



廊下から大樹の声が聞こえた


雄大も後ろに振り向き余裕な表情で遠くから近づいてくる大樹を見ていた



「…愛美!」


「大樹!」



大樹は私の名前を呼んだ


私も思わず呼んだ



すると私と大樹を邪魔するように、雄大が私の肩に両手を載せた



「…愛美!」



大樹は私の名前を呼んでいた


逃げようとしても力の差は歴然で無理だった


何も考えれなかった私の空きを見抜いて


雄大の顔が近付いてきた



気付くと私の唇に雄大の唇が重なっていた



「ん…っ…」



「愛美!」



人気がない廊下に響く私の名前を呼ぶ大樹


ちょうどキスをされた瞬間を大樹は見てしまっていた




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