キミだけをずっと



「どうしたの、その顔〜」


「話しききたいからどこか寄らない?」



紗良の提案で二人に連れられファーストフード店によって二人に事情を話した



「えっ!どういうことになってるの〜」


「修羅場ってんじゃん!」


「修羅場…なのかな?」



目から流れる涙をハンカチで拭く私に全く状況が掴めない杏里と紗良



「泣かないで!…別に愛美が悪い訳じゃないんでしょ?」


「そうだけどさ〜、このことを璃沙が知ったら…」



そうだよ!


1番傷付くのは雄大の彼女の璃沙だ


このままだと、璃沙には嫌われて避けられるだろうな…



「雄大も雄大だよね!彼女がいるのに、愛美を誘うなんて…」


「どうかしてるよ…」



杏里も紗良も下を向いて悩んでいた



「ねぇ、愛美はどっちが好きなの?雄大?それとも大樹?」


「…どっちって言われても、どちらも大切な友達だから」


「う〜ん」


「やっぱり男女間に友情なんてないよね」



騒がしいお店の真ん中で三人は黙っていた





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