キミだけをずっと
翌日学校へいつもより早く登校し、自分の席に座り机に俯せになっていた
誰とも目を合わせたくなかった
これは被害妄想なのかな
気持ちが暗く落ち込んでいた時だった
「橋口!」
名前を呼ばれ顔を上げると、いきなり目の前を何かが飛んできて両手でキャッチした
「いちごみるく?」
大樹が隣の席から私に渡したのは、いちごみるくのジュースだった
「何これ…」
大樹は少し微笑んで無言で隣の席に座った
「ありがとう」
ボソッと呟き両手で握っているいちごみるくを見つめた
ガラガラ♪
教室のドアが開いた