キミだけをずっと
璃沙は昼休みまで教室へ戻ってこなかった
雄大は授業中、何か考え事をしているのか上の空の様子だった
授業中の休み時間に杏里と紗良の三人で少し離れた席から雄大の様子を見ていた
「やばい感じだね…」
「このままだと別れるかもね…」
二人の不安な様子に溜め息をつく私
バッと席を立った私に驚く杏里と紗良
「急にどうしたの?」
「ちょっと雄大に用事がある」
雄大がいる席に近づいていった
残された杏里と紗良は席を立ちトイレへ向かった
「雄大に何を話すって言うんだか…」
「もしかして雄大が気になるのかな?」
「なわけないでしょ!愛美が好きなのは、佐野でしょ?」
杏里が大きな声で言ってしまい、紗良が杏里の口を手で塞いだ