キミだけをずっと
「雄大、ちょっと」
机に肘をついて外を眺めていた雄大が私に振り向き席を立った
「昨日はゴメンな。悪いことしちまった」
「私はいいの。それよりお願いがあるんだけど」
「何?」
「璃沙のところに戻ってほしいの」
「…うん。分かってる、さっき璃沙にそう頼まれたから」
「そうなんだ…。分かった」
そう言い残して雄大に笑顔を見せ教室を出ていった
「分かってるよ本当は…」
雄大も自分の気持ちに向き合っていた