キミだけをずっと
階段を上り学校の屋上に来ると、周りを見渡した
すると目線の先には柵の前でグラウンドを見ている璃沙がいた
そっと璃沙の元へ向かった
「好きなんだね、雄大のこと」
璃沙はグラウンドを眺めたまま話しを進めた
「うん。好きで好きで堪らないの」
「ちゃんと雄大に自分の気持ち、伝えられたの?」
「うん!伝えた。返事は…まだだけどね」
璃沙は切なそうに空を見上げていた
「ゴメンね。愛美が悪い訳じゃないのに」
「私こそ、誤解させちゃった…」
璃沙は少し微笑んで私の傍を去っていった
やっぱり自分の気持ちはしっかり言わないと、何も伝わらない
そう実感した