男子校にお嬢様!?
そしてあたしは現在・・・校門の前にいる。


いや~。おかしいでしょ(笑)

なんで・・・あたしが・・・っ。


というか・・・・あたしの名前・・・・なんだっけ!?


高野雪姫[コウノ ユキ]ってのは隠し通せって言われたなあ。


ん・・・・・・・?聞いてなくない??名前・・・


あたし誰だょっ!?




プルルル・・・プルルル・・・プルッ


「もしもし、」

「あっ!渡部!?ちょっとさ、あたし名前何さ!?」

「すみません・・・言うの忘れてました。」

「うん・・・。なんでもいいからさ、はやくっ」

「高野 翔汰[コウノ ショウタ]」

ん・・・?どっかで聞いたような・・・。

「ちよっと・・・それさ・・・お父さんの名前ぢゃん!!!」


「はい。そうです。あ、お嬢様・・・お母さまから伝言です。」
 
はい。そうです。って・・・。

「は?伝言??」


「そちらの男子校に婚約者の方が3人いて、その人はお嬢様の正体を知っているそうですので・・・。その中からお嬢様の運命の人を決めてとおっしゃってました。何かあったら守ってくれるそうです。」

「はぁぁああ?聞いてないから!そんな話・・・」


「あ。言い忘れましたが・・・そちらの学校、寮生活になりますので・・・よろしくお願いします。」


「ちょっっっ・・・っっと!!!!何それ!?勝手にっ」

 
ブチッ・・・プー、プー、プー・・・・


キレたっっ!?なんなのさあ???

意味わかんない・・・。




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