恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~
「ふぅ…で?」
「ふぇ?」
「さっき小春は何を言いかけたの?」

翔子が話を戻して聞いてきた。

翔子はもう分かってるみたいな感じだけど…。

「…あ…のね//」

2人に聞こえるくらいに声でボソボソっと言った。

「…あたし、ね…実は…佐野君のことがね…///」
「好きなんだ!!♪」
「あ、亜実子!!///」

突然亜実子が大きな声で言ったので焦って亜実子の口を塞ぐ。

「ふが!!」
「もぉ~//」

チラッと佐野君の方を見ると、気付いてないみたいで楽しそうに友達と喋ってた。

「まぁ…薄々感づいてはいたけど」
「…やっぱり。翔子には気付かれてたか//」
「でも、教えてくれてありがとうね」

そう言って翔子は微笑んだ。

綺麗に微笑む翔子に少し、目頭が熱くなった。

「でも小春。そろそろ亜実子離さないと…逝っちゃうわよ?」

亜実子を見ると、青白い顔をしてぐったりしていた。

「キャー!!亜実子!!?」
「…こ…小春…首…持って振る…のは…止めてぇ~…」

こうして賑やかな朝は過ぎていった。
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