恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~
「どうすんのよ、小春」
「んん?」

お昼休み。
教室で昼食を取っていたらいきなり翔子が聞いてきた。

「佐野だよ。好きなんだろ?」
「~~~~//」
「そうだよ!!佐野とはちょっと仲よさげだけど」

亜実子が翔子の玉子焼きを取ろうとしながら言った。
途端にバシッと音がした。

「あで!ケチ!」

そして亜実子を無視して翔子は続けた。

「私らは小春に協力はする。でも頑張るのは小春だからね」
「翔子…うん。ありがとう」
「え!?あたし軽く無視??」

そうポツリと言った亜実子が可笑しくってちょっと笑った。

いい友達を持ったなぁ…。

「小春、サッカー部のマネージャーすれば?」
「え?」

亜実子があたしを見ながらポツリと言った。

「マネージャーすれば、佐野ともっと仲良くなって、ゆくゆくは…キャッvV」
「バカは置いといて、マネージャーはいいと思う」

マネージャーかぁ…。
そう呟いて少し考えた。

2人を見ると、また玉子焼きの攻防戦が始まっていた。
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