恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~
「じゃあ、今日の放課後な」
「うん!」
チャイムが鳴る前に佐野君と教室に入った。
放課後、私たち三人をサッカー部に紹介することになった。
その後、入部届けやらなんやらあるらしい。
授業中、その事を前に座っている翔子に伝えた。
わかったわ、と綺麗に微笑んでくれた。
斜め後ろの亜実子には手紙で。
こちらも元気に頷いてくれた。
授業なんて、ほとんど頭に入らなかったしノートも録ってない。
なんか落ち着かなくて、手につかない。
ドキドキするような、バコバコするような?
分かんないけど、兎に角、緊張してるって事で。
なんて考えているとあっという間に授業が終わった。
後で翔子にノート借りなきゃ。
って緊張紛らわすけどやっぱりダメだった。