恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~
はじめましてサッカー少年ども
「じゃあ今日はこれで終わりだ」
担任の言葉を最後にみんな一斉に帰り始める。
バイバイって友達に手を振りかえしながら、またドキドキし始める心臓。
いや!!
大丈夫よ小春!!!!
亜実子みたいに一瞬だけなればいいのよ!!!!
少し、楽になった………気がする。
「…大丈夫か?」
「…へ?」
私の側まで佐野君が来てた。
鞄を持ってるからそろそろ、行くのかな?
「小春、亜実子。行きましょう」
「だね!!佐野っち!!相田先輩のとこまで連れてって!」
「行かねーよ。部室だろーが」
バーカって佐野君が亜実子に言ってるのを聞きながら決心し、鞄をとる。
「大丈夫だよ、佐野君」
「おう。ンじゃ行くか」
亜実子と元気よく返事して、まずはサッカー部の部室に行くことになった。