恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~
「じゃあ入ってくれ」
「失礼します」
なんか扉を開けたまま、私たちが中に入るまで待ってくれてる相田先輩は本当に紳士か王子さまそのもので。
つい、恥ずかしくて口が勝手に動いてた。
私たちを見た部員たちは一斉に動きを止めた。
しっかり見られてる。
穴があきそう。
「お前等、新しいマネージャーの子達だ。じゃあ、名前を」
相田先輩の隣にいる私から。
「…あの、白鳥小春、です。マネージャーは初めてなのでよろしくお願いします!」
ペコッと最後にお辞儀もわすれない。
「岡部翔子です。白鳥さんと同じで私もマネージャー経験ないので至らない所もありますが、よろしくお願いします」
翔子もお辞儀をする。
同じお辞儀なのに何で翔子がすると優雅に見えるんだろ。
「高田亜実子ッス!!亜実子って呼んでね♪」
顔がヒクってなった。
翔子も同じみたいで、イェーイとピースしている亜実子の足を思いっきり踏んだ。