恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~

「あの」

翔子が一言木村先輩に言おうとしたら、佐野君が私たちの前まできて私たちをかばうようにして立ってくれた。


「木村先輩、そろそろ部活始まりますよ。早く着替えてください」

「あら生意気ぃ~」


ケラケラ笑ってる先輩は気を悪くしたようでもなくて、ドキドキハラハラしてた私はすっごくホッとした。


「じゃあさ、下着の色教えてよ。上下」

「冗談じゃない。早くいけ木村」


最後は相田先輩が木村先輩を撃退してくれた。

ちぇっと拗ねてるような楽しんだような顔で帰っていく。


「じゃあ、後は職員室で入部届けを書いてくれ。今日はそれが終わったら帰ってもいい」

「はい。ありがとうございます」


いいよ、と部室の奥にいきながら相田先輩が後ろ向きで手をふってくれた。
部活が始まるから着替えるのだろうと思い、サッカー部の部室から出ていく。


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