恋するホイッスル☆～サッカー少年へ～

そこはチョコじゃない

ホームルーム始めるぞぉと先生の声が聞こえた。

その後ガラッとまた派手な音がして扉が開いた。


「セーフゥゥゥゥ!!!」

「アウトだ高田」


入ってきたに亜実子に先生は冷静に返した。


「ええええええぇ!!」

大袈裟なリアクションで別に落ち込むことなく席へ向かっていく亜実子。


「小春!おはよー」

「おはよー」

「高田、白鳥。ホームが終わってからにしろ」


亜実子が挨拶してきたから返しただけなのにぃ。


注目されて恥ずかしくて顔があげられなかった。

その時にチラッと見た佐野君はこっちそっちのけで宿題に集中していた。


ちょっと虚しかった。