恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~
仕方ないなぁ、なんて思いながら亜実子にも手渡した。


「わーい!ありがと小春!!」

「でも、今日何かあるの?」


小春からお菓子貰う予定なかったけど、と困り顔の翔子。


「だって、今日から私達も部活開始の日だし。お腹空くだろうなって思って部員の皆にも作ってきたの」

「そうだったのね」

「ねねっ中身なぁに?クッキー?」

「チョコレート」


亜実子と翔子が同時に黙っちゃった。
息が合うなんて珍しいな。


「…小春、そこはチョコじゃないと思うわ」

「アタシも」

「∑えぇ!!」


でも、いっぱい作っちゃったし。

シュンとうなだれてたら、翔子が笑顔で、でも美味しいわ、なんて言ってくれたから救われた気がした。

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