恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~
「どうせ亜実子と違ってプニプニだもん」
亜実子の案に私も賛成だけどさ。
た、タイミングとかも大事だと思うし。
「だぁ~かぁ~らぁ、太ちゃって痩せたいからサッカー教えて?でよくない?」
「明らかに良くないでしょ。バカなの?ストレートすぎよ」
「そこは、小春の腕の見せどころよ!!」
「いや、緊張するし、タイミングが」
ガラッと扉が開く音がして、つい振り向く。
「あ、」
心臓が跳ねる。
「佐野くぅ~んサッカーを」
「キショイ声で呼ぶなテメェ」
「∑がふっ!!!」
亜実子は佐野くんに頭を捕まれて机に叩きつけられていた。
ついでに、擦られてる。
「いったいなぁ!!」
「テメェが変な呼び方するのが悪い」
「あれは小春がっ……ばはっ!!」
亜実子に続きを言わせない翔子のハリセンが響いた。
「やっぱ、ただのバカね」
翔子のハリセン姿に流石の佐野くんも、ちょっと引いていた。