恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~
扱いが酷いぃと泣き崩れる亜実子の傍らで構えている翔子。
亜実子限定でドSなんだよねぇ、翔子って。
「ところで佐野、私達は放課後どうすればいいの?とりあえずジャージは持ってきてるわ」
「あぁ、前任の先輩辞めてたな。相田先輩が何とかするだろ」
呆れた、とため息つく翔子。
「なぁなぁ、君たち昨日の新しいマネージャーでしょ?」
「そだよ!!」
佐野くんの後ろに隠れるようにいた、たぶん佐野くんの友達が話しかけてきた。
てゆか復活早いね、亜実子。
まぁ、亜実子だしね。
「何であたしらのこと知ってンの?てゆかアンタ誰?」
「亜実子ぉ、いくらなんでもそれは失礼だよ」
「…なんか、白鳥さんのもさりげ傷つくね」
「∑えっ!!」
焦って口を塞いでも時すでに遅し。
話しかけてきた彼はしゃがんで、隅っこにいた。