恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~
第二章
ドエロブラザーズ来る!?
「おはよー」
「おはよう、小春」
「おはゆ」
昨日のガッテム事件から立ち直っていません、白鳥小春です。
散々笑われた後、お兄ちゃんからガッテム瞬間のムービーが送られました。
医者の卵が患者の心の傷をえぐり、とどめに塩を塗りたくり放置。
兄ながら殺意が芽生えるのは、私だけでしょうか?
「はぁ」
ため息もつきたくなるもので。
「小鳥ちゃん、朝練からため息って、俺のテンション下がる~」
「…どうぞ」
「∑選手のモチベーションあげるのも仕事よ!!」
「陽斗君て、オネェ?」
「∑せめて系つけて!てか違うから」
うるさい陽斗君から翔子の隣に移動する。
私のテンションが低い時は何も言わず、静かに隣に居てくれる。
そんな翔子に心から安心する。
別にお兄ちゃんにガッテムムービー送られて落ち込んでる訳じゃなくて。
佐野くんを途中、怒らせちゃったこと。
私に直接怒った訳じゃないのは、わかってるんだけど。
・・・私と居て、不快にさせたって思っちゃうと。
どうしても、テンションがた落ちな訳で。