恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~

「「∑!!!!!」」

「先輩方、セクハラで訴えますよ!!」

「…とりあえず、ふざけないで練習してきてください」


うずくまる先輩達はまだ懲りなかったらしい。
痛みから立ち直ると二人はまた訴えられそうな会話を始めた。

「おい木村、やっぱり女性に聞くならショーツからだろ」

「環こそブラから聞けば問題ねぇっつったろ」


……いい加減、練習しなくていいのかなぁ。


「「小春ちゃん、翔子ちゃん、ショーツは何色ですか?」」

また足でも踏んでやろうと構えた瞬間だった。
何処からともなくボールが二つ、二人に当たった。


「先輩達、真面目に練習してください」

「まぁ佐野くんったらぁ」

「生意気ぃ」


ボールは佐野くんによって蹴られたものだった。


「てゆか何であたしには聞かないの!!?」


「タイプじゃないし」

「聞く気しないしぃ」


環先輩と木村先輩は言いながら颯爽とピッチに入っていった。

「……あたしって」

よよよとふざける亜実子に何故か背中を擦ることしかできなかった。


< 57 / 57 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

空と君へ…
李緒/著

総文字数/19,255

恋愛(その他)44ページ

表紙を見る
‡ツンデレラとオタクさま‡
李緒/著

総文字数/5,625

恋愛(その他)15ページ

表紙を見る
★笑おうや★
李緒/著

総文字数/21,922

コメディ40ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop