恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~
「相変わらず…凄いね、応援」
「いつものごとくな」

「相田先輩~~!!」

亜実子はフェンスに捕まりながら相田先輩を応援している。

よくあの応援集団の中に入れるよね、亜実子。

ちょっと尊敬するな。

あたしはいつものように、応援集団の後ろでそっと佐野君を見ていた。

ただ、ずっと、楽しそうにプレーする彼を応援していた。

「今日はここまでだ!!」

相田先輩がそう言うと同時に、サッカー部は部室に向かって行った。

「サッカー部の練習終わっちゃったね~」

ポツリと亜実子が言ったのを聞き、やっと佐野君から目を離した。

「帰るよ。小春、亜実子」
「ほ~い」
「うん…ってあたし、先生のとこに行かなきゃ!!忘れてた!2人は先に帰ってて!!」

先生に提出物渡さなきゃ!!

「わかった。じゃあね、小春」
「また明日ね~」

バイバーイと2人に手を降って、急いで職員室に向かった。
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