恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~
職員室に行ったのはいいけど、先生長すぎ。

提出物出すだけになんでこんなに時間かかるかな?

ふと外を見ると、薄暗い夕焼け空になっていた。

「早く帰ろう」

靴に履き替えて外に出ると、微かにだけど、ボールの音が聞こえた。

音はグラウンドから聞こえてる。

自然と足がグラウンドに向いていた。

「…はぁ…はぁ…」

グラウンドには、佐野君がいた。

1人でシュートの練習をしている。

「…よしっ!!」

ボールがどんどんゴールに吸い込まれてく。

「…サッカーってそんなに楽しいの?」

気付いたら、そう、佐野君に聞いていた。

「…え?」

よく聞こえなかったみたいで佐野君がこっちに向かって来る。

「何て言った?」

グラウンドから走って来て佐野君が聞いた。

「サッカーってそんなに楽しいのかなって。いつも楽しそうにサッカー、してるから」
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