理系の彼
「安西だってあたしの成績知ってるでしょ?
真ん中から下辺りをウロウロしてんのよ?
そんなあたしに勉強を教えてたら、安西だって成績落ちるよ?
今は他人よりも自分の事に必死になる時期だよ?」

「お前、誰に言ってるんだ?
俺がどんだけ教えんのが上手いか分かってる?
お前に教える事で俺も確認作業が出来る。
俺にド―――ンと甘えてみろ」

「確かに竜樹は教えんの上手いよな!
ついでに俺にも教えない?」

横から口を挟む秋本王子。

「悠馬は有料。時給2千円払え」

「ケチ!竜樹のバカヤロー」

あらら、王子ったら口悪いですよ?
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