[完]不良二人に愛されて
そう言えたら、どんだけ楽になるんだろう。
太陽に気付いてほしい。
今、あたしが寂しい事に気付いてほしいんだ。
でも、その願いは叶わないもので、
結局逃げることしかできないあたしは
その場から逃げた。
「綺麗な青空だったのに……」
ついさっきまで綺麗な青空は曇りだしていて
今にも雨が降りそうな状態。
あたしは寮に帰らず
近くにある公園で考えることにした。
太陽に寂しいって言えたらいいのに、
正直じゃないあたしは
そんな言葉が言えない。