恋涙


あたしはそのまま席に座って、ムツキ君の顔を覗き込んだ…。

『俺…。やっぱりいいや…。』

そう言ってムツキ君は掴んでいたあたしの手首を離した。


今、何か言いかけたよね…?

なんて言おうとしたのかな…?

あたしがそんなことを考えてると…

『アヤカー!』

サクラが大声を出しながら何かの紙を持って走ってきた。


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