white snow.




「…… うーんっ」


首を横に傾げる。


「……」


そして、無言でフクロウを見つめる。


動かないのが本当に気になるのか、まおは何度も首を傾げ続ける。


フクロウがいるのはどちらかと言ったら、狭い中にいる。

自由に動くことが出来ないってのも一つの理由だと思う。


「フクロウは元から動かないんだよ」


「…… そうなの?」


「あぁ、だから…… 見てみ? 他の奴らだって活発的に動いてないだろ?」


「…… 本当だー」


どうやら納得してもらえたみたいだ。


髪を揺らして、色々歩き回っている。


「見てみてー、この子の目、見た? 真ん丸だよ」


お前の目も丸いよ、まお……。


「あっ、いっくんに似ている」


楽しそうで何よりだ。




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