white snow.
やっべー、冷たい風が体を刺すが…… 全く気にならない。
気にならないほど、まおが手を繋いできたことが嬉しい。
「――― あっ!」
まおのケータイが鳴った。
「出ていいぞ」
「うん」
どうせ、愛川だろう。
チェックインの時間が過ぎていることだし…… その関係のことだと思う。
今回俺達が泊まるホテルは、遊園地に併設されているホテルに泊まる。
まおは知らないと思うが…… 部屋からライトアップされた観覧車が見える。
「うん、じゃあ…… よろしくね」
パタンとケータイを閉じだ。
「優ちゃんと陽太くんがチェックインしてくれて、荷物も部屋に運んでくれるってー」
「ふーん、そっか。 じゃあ、なんとか全部回りきれそうだな」
「だね。 やったー!」