white snow.




くるくる回る、着ぐるみ。

ペンライトを持って踊る、ダンサー。


……。 どうしたものか。

俺にはあまり興味が湧かない。


まおや愛川は興奮しながら見ているけどな。



「陽太、何か飲み物いるか?」


「ん…… あぁ、サンキュー」


俺は食うかなー、バイキングも少しあるし。

まおに付き合って今日はたくさん歩いたから腹が減った……。


「ほら、飲み物。 …… これでよかったろ?」


「ありがとう」


キャッキャッ言いながらはしゃいでいるまおたちを横目に、俺は陽太とただ食べる。


時々パレードを見ているまおに視界に入れながら……。


「顔、緩んでるぞ」


「緩んでねーし」


「変態」


「陽太の方が変態だろ?」


まおを見て、顔が緩まないほうがおかしい。

いつもより服やメイクを頑張っているまおは、今日はいつもより特別。

自分からは何も言わないけど……。




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