white snow.
――― あっ、この人。
東条グループの……。
「今日はとっても楽しかったです。 ありがとうございました!」
まおは相手が誰だか分かっていないのか、楽しそうな笑みを浮かべている。
どうせ、園内スタッフだと思っているんだろう。
俺らはこんな偉い方たちからもらっていいのかよ。
「それじゃあ、私たちはホテルに行きます! ネックレス、ありがとうございました!」
まおに強く腕を引かれ、俺らは二人の前から立ち去る。
なんで急に立ち去るんだ?
それも力付く……。
まおにこんな力があったことに俺は驚きだ。