white snow.
――― そろそろ、だな。
Pm.23:58.
59分から、ちょっとした仕掛けがあるらしい。
ソファから、立ち上がり窓側のベットに座った。
「ねぇねぇ、もうすぐかな?」
「すぐだろ……」
さっきまでの眠さは消えたらしく、目が開いている。
待ちきれないのか、まおは窓に手を付いて立っている。
1分なんて時間はあっというまで――― 59分になった。
「――― わぁ!」
まおの声が上がる。
それは、観覧車が煌びやかに光輝く。
「すっごーい、きれー」
光が生み出す観覧車は、綺麗で――― つい、見入ってしまう。