white snow.
俺も…… まおにきちんと伝えないとな。
「まお?」
「ん…… なに?」
大きな瞳に俺が映る。
そうやって、俺を見上げるなよ。 恥ずかしくなるだろ?
「今日のまお。 ――― かわいかったから」
「―――」
「いつもと違っていたから、びっくりした」
「……」
まおが俯く。
長い髪のすき間から見える耳が、少し赤い。
「似合っていたから―――」
「…… ありがとう」
小さな、小さなまおの声。
俺は俺で、ちゃんとまおに伝えることが出来たから……。
これで良かったんだ―――。