white snow.




「へっ…… いっくんならいいよ、入っても」


「…… !」


逆に驚きだ。

なぜ、俺ならいいんだ?

だって、布団を一緒に使うんだぞ?


「ほらほら、遠慮しなーいっ」


楽しそうにしやがって……。


「いっくんが布団の上に乗っていると、布団を動かしずらいから嫌なんだよねー。 だったら一緒に布団に入ってもらった方が断然いいよ!」


…… そんな理由?

布団が動かしずらいとか…… そんな理由かよッッ!


「いっくんは、あたしが嫌がること、絶対にやらないって分かってもいるから―――」


まおに手を出そうなんて、考えてもいない。

出す気すら無い―――。


「ほらほら避けてーっっ」


あれやこれやで……。


「お布団、温かいでしょー」


「まぁな」


結局、まおの布団に一緒に入ることになった。




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