white snow.

カップル限定。





――― 2月13日。


やってきたのは、某有名ホテル。

俺ら高校生が場違いなんじゃないか――― と思わせるようなホテルにやってきた。


ひとまず荷物を預けて、俺らが向かったのは……。


「ゆーえんちーっっ!」


さっきのホテル系列の遊園地にやってきた。


ホテルも大きいが、この遊園地も馬鹿でかい。

1日じゃ回りきれないだろな……。


「まおっ、行こう!」


「うんっ!」


クリーム色のスカートに、黒のブーツ。

長い髪は、愛川にいじってもらったのかクルクルしている。


二人で手を取り合って駆け足で掛けていく。


そんなあいつらを俺と陽太はゆっくり追い掛ける。



「お前、最初からまおが俺を誘うこと知っていただろ?」


「なんのことだよ。 俺は愛川に“まおちゃんにチケットをあげれば?”って言っただけ」


「ふーんっ、あっそう」




< 7 / 56 >

この作品をシェア

pagetop