white snow.
カップル限定。
――― 2月13日。
やってきたのは、某有名ホテル。
俺ら高校生が場違いなんじゃないか――― と思わせるようなホテルにやってきた。
ひとまず荷物を預けて、俺らが向かったのは……。
「ゆーえんちーっっ!」
さっきのホテル系列の遊園地にやってきた。
ホテルも大きいが、この遊園地も馬鹿でかい。
1日じゃ回りきれないだろな……。
「まおっ、行こう!」
「うんっ!」
クリーム色のスカートに、黒のブーツ。
長い髪は、愛川にいじってもらったのかクルクルしている。
二人で手を取り合って駆け足で掛けていく。
そんなあいつらを俺と陽太はゆっくり追い掛ける。
「お前、最初からまおが俺を誘うこと知っていただろ?」
「なんのことだよ。 俺は愛川に“まおちゃんにチケットをあげれば?”って言っただけ」
「ふーんっ、あっそう」