恋と君とチョコレート

「でさぁ~うちのクラスの王子ってかっこよくない?」
「王子?」
「宮野 優也だよ!」
「みやの ゆ―や?」

私ははっきり言って
人の名前を覚えるのが
苦手だ。

「知らないの!?」
「知らない…」
「だから唯は恋できないんだよ~」
「うっ…」

しょうがないじゃんと
言い返そうとした頃には
職員室に着いていて
恵里がまた帰りの廊下でと
軽く頭をポンポンと
叩いて来た。


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