恋と君とチョコレート
お姫様だっこをされていた。
「あっあの~」
「ん?」
「ど、どうしてこんなことしてるんですか?」
「あ~お姫様だっこのこと?」
『お姫様だっこ』という
単語を聞いて
急に顔が暑くなった。
「君が階段から落ちて来た時にキャッチしたらこの体制だったの♪」
なぜか笑顔で答えてきた。
「すすす、すいません!ありがとうございます!」
「いえいえ」
そう答えると彼は
私を下ろし、
じゃぁと言って
廊下を歩いて行く。