始まりと終わりの間
「そういえば、昨日のヤツからメール来てたか?」

「ないよ。アタシには関係ないから」

「そうか…ならいいんだ」

ホッとした表情に見えたのは…
気のせいなのか?
アタシの願望なのか?

「せっかくだから、海岸線ドライブしながら行くか」

エンジンをかけ、走り出した。

車の中で流れる曲は、どれもアタシも好きな曲だ。
隆也と好みが似ている。

隆也といたら本当に楽しい!
幼なじみだから…
それだけじゃない。

アタシ…
隆也のこと好きなんだ…

チラッと運転する隆也の顔を見た。

『でも…イケメンじゃないんだよなぁ…』

途中のコンビニで停まった。

「梓は何飲む?健康的に牛乳にするか?」

「アハハッ!嫌がらせか?アタシお茶がいい」

隆也が店に入ってからメールチェックする。
受信のほとんどは、朝のメールの返事。

内容は様々で、それらはどーでも良かったが…

1件、チャラ男からメールが来ていた。

『あの男といるのか?
絶対に探すからな』


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