始まりと終わりの間
8
胸がズキッと痛んだ。
『俺たちは幼馴染み』
そうだよ、その通りだよ。
でも今は聞きたくなかった…
間違いないけど、聞きたくなかった。
「"女の子の部屋"には見えねぇよな。ピンクとか、レースとか…こぅ"フワフワ~"って感じの物が一切ないもんな」
ソファーに座り、タバコを吸いながら、隆也が辺りを見回して言った。
誰と比べてるの?
隆也の元カノ?
それとも、今の彼女?
ここはアタシの部屋よ!
どこに何を置こうが、何の色であろうが、隆也には関係無い!
アナタが言うように、単なる『幼馴染み』なんだから!
「隆也…アタシは大丈夫だから帰ってよ」
「は?」
「だから、大丈夫だって!わざわざ来てくれて、ありがとう」
「急に何言ってんだよ?」
リビング以外の部屋の電気を全て消した。
「そんなに電気付けたままで、何が大丈夫だよ。本当はビビってたんだろ?」
ニヤニヤしながら言う隆也を、本気でウザく思った。
「隆也の車に忘れ物してるから、取りに行かせて」
何を忘れたんだ?
そう聞かれたけど答えなかった。
『俺たちは幼馴染み』
そうだよ、その通りだよ。
でも今は聞きたくなかった…
間違いないけど、聞きたくなかった。
「"女の子の部屋"には見えねぇよな。ピンクとか、レースとか…こぅ"フワフワ~"って感じの物が一切ないもんな」
ソファーに座り、タバコを吸いながら、隆也が辺りを見回して言った。
誰と比べてるの?
隆也の元カノ?
それとも、今の彼女?
ここはアタシの部屋よ!
どこに何を置こうが、何の色であろうが、隆也には関係無い!
アナタが言うように、単なる『幼馴染み』なんだから!
「隆也…アタシは大丈夫だから帰ってよ」
「は?」
「だから、大丈夫だって!わざわざ来てくれて、ありがとう」
「急に何言ってんだよ?」
リビング以外の部屋の電気を全て消した。
「そんなに電気付けたままで、何が大丈夫だよ。本当はビビってたんだろ?」
ニヤニヤしながら言う隆也を、本気でウザく思った。
「隆也の車に忘れ物してるから、取りに行かせて」
何を忘れたんだ?
そう聞かれたけど答えなかった。