始まりと終わりの間
10
コンビニでお弁当とタバコを1カートン買って帰ってきた。

もうビクつくアタシじゃない。

ゆっくりお風呂に入った後、冷えたビールをプシッと開け、半分くらい一気に飲んだ。

ソファーに座ると、テーブルの下に落ちていた携帯を見つけた。

「何かないと思ったら…しかも電源切ったままだし」

笑いながら電源を入れる。

タバコを吸いながらテレビを見てると、携帯画面に何か表示された。

"メール5件"
相手は隆也だった。

『起きてたのか?』
『大丈夫か?』
『怒ってるの?』
『おーい』

最後のメールは
『梓』
の一文字だけだった。

隆也に電話をすると、すぐに出た。

「何度もメールあったんだけど」

「ああ…」

「何かあった?」

「うん…」

「何なのよッ?!」

「うん…」

「ふざけてんの?!」

その時…

「隆也ってばぁ…何してんのぉ?」
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