始まりと終わりの間
18
「梓、聞いてもいいか?」
「ん?なに?」
「もう俺の事キライになった?」
まだ言うのか…
やっぱりアタシで遊んでるんだろうか…
「隆也は何て答えて欲しいの?」
「そりゃ決まってるじゃん!"大好き"って言われたい!」
「へー、そうなんだ。んじゃ、大好きだよ」
笑いながら言った。
「そんな言い方ないだろ」
隆也も笑いながら言った。
「なぁ…本当にキライか?」
「どうだろうね」
答えを敢えて言わなかった。
「梓…お前ズルいわ。答えてくれないなんてさ」
「ズルいのは、お互い様だよ」
また笑った。
隆也の携帯のバイブが鳴り、チラッとアタシを見た。
アタシは黙って頷いた。
「…後で俺から電話するから…」
そう言って切った。
「元カノ?」
「ああ」
「待ってるんだから、早く帰ってあげたら?」
隆也は答えなかった。
会話もない静かな時間が過ぎた。
「梓…そろそろ行くよ」
隆也はアタシに背中を向けたまま、立ち上がって言った。
「ん?なに?」
「もう俺の事キライになった?」
まだ言うのか…
やっぱりアタシで遊んでるんだろうか…
「隆也は何て答えて欲しいの?」
「そりゃ決まってるじゃん!"大好き"って言われたい!」
「へー、そうなんだ。んじゃ、大好きだよ」
笑いながら言った。
「そんな言い方ないだろ」
隆也も笑いながら言った。
「なぁ…本当にキライか?」
「どうだろうね」
答えを敢えて言わなかった。
「梓…お前ズルいわ。答えてくれないなんてさ」
「ズルいのは、お互い様だよ」
また笑った。
隆也の携帯のバイブが鳴り、チラッとアタシを見た。
アタシは黙って頷いた。
「…後で俺から電話するから…」
そう言って切った。
「元カノ?」
「ああ」
「待ってるんだから、早く帰ってあげたら?」
隆也は答えなかった。
会話もない静かな時間が過ぎた。
「梓…そろそろ行くよ」
隆也はアタシに背中を向けたまま、立ち上がって言った。