モテ女×モテ男
よく見ると、私と同じ学校の制服を来ている。しかし、見るからに同じ学年ではない。先輩じゃん…。
私がそんな事を考えていると…。
「お前ら、朝っぱらからナンパなんかしてんじゃね〜よ」
その男が呆れた顔でそう言った。 …ナンパ…??????? ナンパって…何???????
すると、さっき私とカフェに行こうとしていた三人のヤンキーの顔が急に青ざめた。 どうしたんだろう。
「お前…もしかして…天宮…俊…?」
「あぁ、そうだけど。」
この人、天宮俊って言うんだ…。
「ヤ、ヤバくね…?」
「に、逃げろ〜!!」
そう捨て去り、ヤンキー三人組はどこかに走り去っていった。
なんで逃げるんだろ。
私がキョトンとヤンキー三人組が走っていった方向を見つめていると…
「…あのさぁ」
ハッと我に返った私。
誰に声掛けたの?
私は周りをキョロキョロしたけど、誰も居ない。
「お前だよ、お前。」
そう言うとその天宮俊って人は、私に顔を近づけてきた。
「なっ何ですか???」
「お前、ナンパされてたって気づいてなかった訳???」

またまた出てきた。ナンパって言葉。

「ナンパって何ですか?」
思い切って聞いてみた。
「…は?お前、ナンパの意味も知らねーの?」
「はあ…。」
「あいつらは、最初からお前をカフェになんか連れて行く気はなかったんだよ。どっか変な所連れて行って、いやらしい事でもしようとしたんだよ。」
変な所……………いやらしい事…………………。。。
え〜〜〜〜〜〜〜!!!???
「じゃあ私は騙されてたんですか!!!!!!!???????」
「だから…そういう風に、騙すのをナンパって言うの。分かった??」
「は、はい!!ありがとうございました!!…あの、多分天宮さんは、私と同じ学校なんですよ、その制服は。でも…学年が分からなくて…教えていただけますか?」
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