Re:今でも君が好きです。
突然の連絡
9月24日。
俺が生まれて過ごす、23回目の誕生日。
24日の日付に変わった瞬間に、布団に放り込まれていた携帯の着信音が鳴り響いた。
《木之下 美紀》
携帯のディスプレイにはその5文字が映し出されていた。
一年振りに見る名前かもしれない。
毎日の慌ただしい日々の中で、俺が記憶から消そうとしていた名前で、存在だった。
そんな奴から届いたメール。
俺はそのメールをすぐに見る事が出来なかった。
そのメールの内容をすぐに見る気にはなれなかった。
多分…そのメールは俺を責め立てる内容だと思ったから。
俺が一年前に彼女にした事を思い出したくない、
もう抹消したい程の記憶を呼び戻すのではないかと怖かった‥。
そんなんが理由で携帯を開き、メールをチェックする、その一連の動作を躊躇った。
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