Re:今でも君が好きです。
そのメールには知らん顔をして、俺は布団に横になった。
明日も朝が早い。
23歳を迎えた俺の仕事は社会にある。
仕事に追われ、家では休む。
そしてまた仕事、そんな日々の繰り返しで誕生日の事なんてすっかり忘れてた。
『明日も早いんだ。もう寝なきゃ』
アラームをセットし枕元に置いた。
でも受信したメールを知らせるかの様に点滅するライト。
早くメールを読めと言われている様で、俺は携帯とは正反対の方に体を向け、眠りに着く準備を始めた。
それから何分が経過したのだろう。
いつもなら布団に横になると自然と眠りに着けるのに、今日はそんな風に寝付けなかった。
寝付けない理由はただ一つ。
久しぶりの名前から届いた、一通のメールが俺に過去を思い出させるから…。