Re:今でも君が好きです。
『…そう…
…大丈夫?』
心配そうに俺の目を見詰めながら、美紀はハンカチを差し出した。
美紀の好意に甘えるべきか、甘えないべきか考えたが、美紀の好意を受け取る事にした。
俺は美紀からハンカチを受け取り、涙を拭いた。
『今日…誠の告別式…だったんだ…』
力なさ気な弱々しい声。仮にも美紀の前だというのに…。
『え…!!?』
俺の言葉に美紀は心底驚いたみたいで目を真ん丸くして、俺を見た。
『自殺…したんだ…』
俺の言葉に美紀の顔が曇っていくのが分かった。
『…そっか…』
『俺…誠が自殺図る前に会ったんだ。
誠の奴…連絡無しに突然来てさ…
他愛もない話をして楽しんでたのに…』