Re:今でも君が好きです。


『きっと…誠君、拓哉君に会いたかったんだよ』

『…俺に?』


『前に拓哉君、誠君は小さい頃からの幼なじみで、気兼ねなく何でも話せる奴って…言ってたじゃない?

きっと誠君も同じ気持ちで…

小さい頃から、ずっと仲が良かったから、最後に拓哉君の笑った顔が見たかったんじゃないかな』

美紀はさらりと言った。


誠の本心ではない。誠が言った言葉でもない。

ただの推測で、推論で、仮定で憶測だ。


でも、それでもそうなのかもしれないと思う。

多分…それは俺がそう思っていたいからだ。



『拓哉君…

拓哉君の笑顔ってさ?

人を笑顔にさせられる力を持ってるんだよ?

だから、きっと…誠君も最後は拓哉君と一緒に笑い合いたかったんだよ。

そして今でも、きっと拓哉君の笑った顔を見てるよ?

今は辛いかもしれないけど…誠君の願いでもあると思う…』


誠の願い…?


< 33 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop