Re:今でも君が好きです。
一年前の俺は“妹”的存在で木之下 美紀を好きになったんじゃない。
一人の女の子として守ってやりたい、支えてやりたい…
そして、好きだと思ったんだ。
なのに。何が“妹”だよ…
『本当の兄妹じゃないけど。
拓哉君は私の“お兄ちゃん”だから。
一番に知らせようと思った。
でも…こんなに遅くなって、ごめんね』
本当に申し訳なさそうに謝る美紀。
その姿を見ていて、胸は張り裂けそうな程にチクチクと痛む。
俺だって…美紀を妹扱いしたじゃないか…
なのに、なんで美紀からの“お兄ちゃん”扱いはこんなにも俺の胸を痛める?
『でも…
自分の口から、拓哉君に報告出来て良かったよ。
誠君が偶然にも拓哉君に報告出来る様にチャンスをくれたのかもしれないね?』
美紀は笑う。
美紀が笑う。
俺が惚れた、君の笑顔で。