Re:今でも君が好きです。
“好き”という感情があって彼女に近付いたというよりも、男にだってある母性本能みたいなものが擽られて近付いたって言った方が正解かもしれない。
自分の妹と同い年っていうのもあって、妹の様に思って、接していたのかもしれない。
だけど、やっぱり彼女には“妹”っていう感情だけじゃなかった。
“妹”という感情だけじゃなく、“女の子”として見る感情もあって。
そして俺の思いは報われた。
気が付けば、彼女は俺の前で無理する事はなくなった。
俺の前では“辛い”と言える様になった。
我慢することもなく泣ける様にもなれた。
そんで俺は俺の前で泣いたり、怒ったり、笑ったりと、多彩な表情を見せる彼女に惹かれた。
だから今度は全力でアピールした。
“もう彼氏とは別れなよ。
俺がずっと隣にいるから。”
…そうアピールした。
この時、俺はある事を知らないまま、そうアピールしてたんだ。
だから、彼女を傷付けた。