Re:今でも君が好きです。
託した言葉
うっすらと開いていく目。
『拓哉?』
映った視界には心配そうに俺の顔を覗き込む母さんの顔があった。
『あれ…俺…』
美紀の元に駆け寄り、美紀を抱きしめ、美紀に囁く途中で、視界が真っ暗になって…
『倒れたのよ?…覚えてない?』
…倒れた…俺が?
『びっくりしたわよ。突然病院から連絡が入って…
来てみれば丸一日眠ってるし』
…丸一日…
『今、何時?!』
俺はベッドから跳び起きる。
『え?
あ…もうすぐで日付が変わるけど…?』
あと数秒で日付が変わる。
美紀の結婚式…
美紀が結婚してしまう…。