Re:今でも君が好きです。


『分かったわ』


母さんは全てを悟った様に、俺一人を部屋に残し、静かに出ていった。

母さんが部屋のドアを閉めた事を確認し、封筒の中を覗く。


封筒の中は往復ハガキが一枚入っていて…

その内容は結婚式に参加するかしないかのハガキだった。



『…嫌みかよ…

 お前の結婚式なんかに…

 誰が出るかよ…』


俺の言葉に、涙腺からは温かい粒が流れ出た。

人の涙って…こんなにも温かいんだな…


今の俺はこんなにも辛く、苦しく、切なく、悔しいのに。
こんなにも胸が張り裂けそうなのに…それでも。

どうして、この涙はこんなにも温かいんだろう…


俺の目から流れ出た涙がポツリ…

美紀から送られたハガキの文字を汚す。


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