Re:今でも君が好きです。


俺は涙が落ちて、文字が滲んだ様子を見て、初めてそこに美紀からのメッセージがある事に気が付いた。


《Dear 拓哉君

拓哉君と連絡がとれなくなって一年が経ったね。

もう二度と拓哉君に会う事は出来ないのかもしれない。

そう思っていたから、今日の突然の再会には驚きと喜びがありました。

でもね…拓哉君との再会は怖かった。

拓哉君の事、本当に好きだったから。

拓哉君と再会してしまったら、今の彼と作りあげてきた関係を壊してしまう程に、拓哉君を好きになってしまうかもしれない…そう考えてたから、今日の突然の再会はドキドキでした。》



メッセージの内容はそこで終わっていた。

多分…母さん達が病室にやってくるまでの間に書いていたから、こんなとこで終わったんだろう…






今日、俺達は再会した。
神様のいたずらなのか…それとも誠が最後のチャンスをくれたのか。

もし今日出逢わなかったら、そしたら忘れられたという保障はどこにもない。

でも確実に言えるのは、今日出逢わなかったら、こんなにも“好き”という気持ちが膨らまなかった。

こんなにもあの日、あの時、あの場所で、君の手を離してしまったことを後悔することはなかったということ。




この一年間、ずっと忘れられなかった。

ずっとずっと…俺にはお前しかいないと思ってた。

今日…一年越しに再会して、俺の気持ちは膨らんだ。

もう、忘れられない。

もう、諦めらんない。

今でも…俺はお前の事が好き。

お前の事が大好きだ。

世界中の誰よりも、愛してる。


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